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菊地成孔とぺぺ・トルメント・アスカラール

菊地成孔の演奏を聴きに行く機会が増えて、最近とみに好きです。
ひとつまえのシュタゲのエントリで、好きなものを分かち合える相手がいないのがつらいと書いたけれど、菊地成孔に関してはそういう共有できる相手がいるので、演奏を聴くのが倍楽しい。2月に新宿であった「同一の呪法による二つの儀式〜菊地成孔菊地成孔によるダブルコンサート〜」という凄いネーミングの2デイズのコンサート、当初はDCPRGに期待を寄せて出かけたものの、蓋を開けてみたらペペ・トルメント・アスカラールの演奏に思いっきりノックダウン。つい先日もエリザベス・テイラー追悼公演コンサートということでブルーノート東京まで足を運び、来月も同じ場所で行われる2デイズライブへ行くという投資ぶり…。
ぺぺ・トルメント・アスカラールについて、彼自身が日記で書いた紹介テキストが非常ににしっくりきて好き。
『現在ではなく、過去と未来の音楽であり、厳密には、過去と未来の、夜の音楽です。心に傷の無い方、獣肉を召し上がらない方には効用がないという報告があります。』
付け加えるなら、聴いていると妙にアルコールを欲してしまうのでライブ後は高確率で会場近くのビストロだかイタリアンだかで渋めの赤ワインとかを飲みたくなる、とても余韻が長い音楽で、つまり金のかかる音楽です。気分良く酔う一方で独身ダメ女がハマるいくつかあるルートのひとつなんだろーなとか思いつつ、友人と不毛な会話をするのが最近のパターン。